お盆も過ぎまして、夏も終わります。
もうすぐ9月です。
さて、知らぬ間に(政府はちゃんと告知していると言うでしょうが)、
相続税なんて能代市で申告する人は全体の1%もいないのではないか?
と言われていました。
『5000万円プラス1000万円×法定相続人数』ですので、
夫が亡くなり、妻(配偶者)と子2人が相続する場合は、
8000万円(5000万円+1000万円×3人)まで控除されます。
(更に妻は「配偶者の税額軽減」により非課税枠あり)
能代市内など秋田県の土地建物の評価はそんなに高くありませんので、
預貯金で5000万円以上を蓄えてた方や
不動産等の資産を複数所有している方等が
相続税の申告をし、納税していたと思われます。
調べたところ、この基礎控除の計算方法は、
平成6年1月1日からだそうなので、
21年間この計算方法だったわけです。
私を含めて一般の方々にとっては、あまり馴染みのない税金と
言ってよいと思います。
それが、来年1月1日から
『3000万円+600万円×法定相続人数』の計算式となります。
先ほどの、夫が亡くなり、妻(配偶者)と子2人が相続する場合は
4800万円(3000万円+600万円×3人)しか控除されなくなり、
4800万円を超えた分に相続税が発生してきます。
(妻は「配偶者の税額軽減」により非課税枠あり)
(詳しい改正内容を知りたい方は、財務省や国税庁のホームページ等で
ご確認ください)
亡くなられたのが今年なのか来年なのかで、適用される相続税の計算方法が
変わりますので、いろいろ混乱が予想されます。
能代山本地区でも来年以降は、相続税の申告が必要となる方は増えるでしょう。
この相続税の仕組みだと、祖父が莫大な財産を遺してくれていても、
父の代、子の代までくると、ほとんど相続税で取られ、
一般の方並みになっちゃいそうな感じですが
実際のところどうなんでしょうか?
贈与税の方は、基礎控除は現行の110万円が維持され、
税率の改正がされるようです。
各種税金の改正について、今後もチェックしていきたいと思います。