伊藤博之事務所ブログ

秋田県能代市の司法書士/行政書士 伊 藤 博 之 です。令和3年には『土地家屋調査士』も登録。人口減少率日本最大の地方を舞台に、士業のONとOFFを綴るブログ!

地元の演劇を鑑賞した初冬

 

芸術鑑賞といえば、『芸術の秋』なのですが、

今年の秋田県の秋はホント短かった。

 

あっという間に来た冬ですが、

そんな初冬、地元産の演劇を二公演、鑑賞しました。

どちらも凄く楽しめました。

 

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11月27日能代市文化会館で行われた、

能代市民ミュージカル

『〜善婆が語る〜五能線物語』

 

実行委員長でもあった平川賢悦さんの追悼公演。

 

私は賢悦さんの奥さんの親戚筋で、

私の事務所開所の際にも賢悦さんから

開所祝いを頂いております。

9月に急逝され本当に残念です。

ご冥福をお祈り致します。

 

 

さて、この公演には事務所として

広告協賛させていただいた関係で、

招待券を貰いました。

 

しかし始まる前から入場待ちの人、人、人で…。

大ホールが満員でしたから、大人気です。

 

市民ミュージカル、愛されてますね。

 

善ババこと、今立善子さんがとにかく凄かった。

綾小路きみまろ並みにおばさん達にウケまくってました。

 

特に水森かおりの『五能線』を唄うべく、善ババが純白

のドレスに身を包んで出てきて、

水森かまりです』

と言った場面には大笑いしました。

 

今回は最初から最後まで、善ババの場面が多かったので、

お客さんは喜んでました。

 

が、善ババは後継者が必要だと、

どこだかで言っていました。北羽新報かな。

 

後継者なら、いると思いますよ。

この公演の演出を手がけるUくんが。

(私の高校時代の同級生ですけど…)

 

以前やった酔っぱらいの役も、演技なのか

素でやっているのがわかりませんでしたし、

ボケ老人役だったときも、

ボケ老人が彼に完全に憑依していました。

 

どちらもハマり役で、

毎回出てきてもらいたいほど、の

キャラクターです。

 

いいと思います。善ババの後継者は彼で。

 

 

二つ目。

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秋田県が生んだ大偉人(だと私が思っている)、

農聖こと石川理紀之助のものがたり

 

石川理紀之助

 

『ミュージカル 新リキノスケ走る!』

於:秋田市にぎわい交流館AU

 

ずっと観たかったのですが、

12月11日の日曜日にようやく観れました。

 

母親の誕生日祝いを兼ねて母親と観ましたが、

ただ単に自分が観たかっただけでした。

 

秋田県石川理紀之助のような人がいた、という

事実だけでなんかうれしい。

 

 

そしてそのリキノスケの話しをミュージカルに

してくれて、公演してくれた『わらび座』さんに

ありがとう、と言いたい。

 

ミュージカルにもありましたが、

理紀之助のこの逸話には本当に心が打たれます。

 掛け板の音は響く

「世にまだ、生まれぬ人の耳にまで/響き届けよ、掛け板の音」

毎晩3時に、村民の起床を促すために打ち慣らす掛け板について詠んだ和歌である。

吹雪の朝、理紀之助がいつものように午前3時に打ち終えて、

雪まみれになって家に入ると、妻が言った。

「このような吹雪の朝に、掛け板を打っても誰にも聞こえないし、

ましてやこの寒さでは、誰も起きて仕事をしようとはしないでしょう」と。

理紀之助は答える。

そうかも知れないが、

私はこの村の人々のためだけにやっているのではない。

ここから500里離れたところの人々にも、

また500年後に生まれる人々にも聞こえるように打っているのだ。